無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜


【二人の大切な友人へ
追伸 彼は本当に不器用だけれども あなたへの想いは紛れもないものよ
しあわせになってね】

「そんな、私、なんてひどい勘違いを……。ごめんなさい、湊さん。ごめんなさい……」

散り散りになりそうに胸が痛み、涙があふれでた。

「何もかも信じるのが怖くて……。でもそうなった元凶は自分自身なんじゃないかって思うと、私……」

不意に抱きしめられた。
息が止まりそうなほどに力強い腕に包まれ、熱いぬくもりに感じる。

「君がそこまで追い詰められてしまったのは俺のせいだ、君は何も悪くない」
「ちがいます……湊さんがいなかったら、ひどいことにしかならなかった。だからこそ、あなたような人には私よりも――」
「君しかいないんだ」

もう何も言わせないとのごとく遮られると、耳朶に熱く訴えられた。

「愛しくてたまらないんだ。ふさわしいとかじゃない。俺には君しかいないんだ」
「湊さん……」

私の頭をなでる湊さんの優しさが、傷ついた私の心をも癒す。
もう泣かない。
この愛しい人と歩む未来が、すぐそこで待っているのだから。

湊さんは涙を止めた私と、改めて向き合った。

「俺の恋人になってくれますか。結婚前提になってしまうけれど」
「はい、よろこんで」

涙でびしょびしょの顔で笑うと、私は彼の大きな背中にめいっぱい腕を回した。

「大好きです湊さん。ずっと一緒にいさせてください」
「ああ。もう離さないよ」

私たちは初めてお互いに唇を重ね合わせた。
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