無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜
「……実は、犯人に心当たりがあるんです」
「……職場の人か?」

湊さんはとうに察していたのだろう。驚かなかった。
鋭い刑事の表情になって、冷静に耳を傾ける。

「はい……上司です。でも、顔がはっきりしない以上、決めるけるのは早いと思っています」
「……そうだな」
「明日から様子を見てみたいんです。決定的な証拠が見つかったら、その時は……」

湊さんはしばらく黙り、やがて重々しくうなずいた。

「わかった。だが警察には依頼しに行こう。心当たりがあることは、現時点では伏せておいても問題ないと思うから」
「はい」
「だがくれぐれも注意してほしい。絶対に無理はするな」
「……ありがとうございます」

そう微笑んだ瞬間、ふいに肩を引き寄せられた。
湊さんからの初めての抱擁は、温かく包み込まれるような安らぎがあった。
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