無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜
彼の指が、私の指先をそっと包み込んだ。
温もりを感じ、胸が高鳴った。

「きみのことも、もっと知りたい。そして、君にとって、最高の男になりたい」

壊れそうなほどに心臓が早鐘を打つ。
私は勇気を出して湊さんに微笑みかけた。

「……私も、湊さんのことをもっと知りたいです」

視線とともに、彼の長い指が私のそれに絡まった。

湊さんのことが好き。

改めてそう実感した。




ランチを終える頃には、昼下がりはとうに過ぎ、冬の空は暮れ始めていた。

帰り道も、ずっと手をつないだままだった。
冬の風は冷たかったけれど、握り合った手だけは温かい。

なんの変哲もない、ただの買い物デート。
それなのに、心までぽかぽかして、まるで春が来たみたいだった。

私は意を決して切り出した。
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