王子様はお姫様を愛し尽くしたい〜23時のシンデレラ短編〜
「なんだよ、英玲奈」
「颯のそのギチギチ感ヤバいなーって」
「は? ギチギチ?」
「英玲奈だったら耐えられなーい。そのうち美弥ちゃんに嫌われちゃいそ〜」
「お前の意見なんて聞いてねぇし。てかなんで俺が美弥に嫌われんだよ」
美弥の浮気疑惑ですっかり目の前の英玲奈のことなんか視界から消していたが、英玲奈は俺を汚いモノでもみるかのように冷めた視線を向けている。俺は美弥の隣に腰掛けると英玲奈を睨んだ。
「そんな目で見んな」
「あ、軽蔑されてるのはわかるんだ〜」
「は? この俺を軽蔑とかケンカ売ってんな」
さすがにイラっとしてきた俺の腕を美弥がツンと引っ張る。
「もう颯、そのくらいにしてよ」
「美弥が好きなだけだろ? 何で俺が注意されんの?」
「それは、えっと……」
美弥はモゴモゴしているが、それ以上何も言わずに頬を掻いた。
(ん? 困ってる? あ! 照れたのか)
(溺愛って流行りだもんな)
(俺は1ミリも間違ってねぇ)
(美弥が好きだ!! 突き進め!)
俺はキリッと表情を整えると、英玲奈に向かって口を開いた。
「ほらな。美弥は俺に惚れてんだよ。よって美弥が俺を嫌いになる確率はゼロに等しいな」
(ふ……勝った)
鼻を鳴らした俺を見ながら、英玲奈が人差し指を立てると頬の横に添えた。
「ね、颯知ってる? 独占欲と俺様とか、もうそうゆうの流行ってないんだよ〜」
「美弥が浮気しなきゃ流行りとかどうでもいいだよ」
「うわぁ。めんどくさぁい。英玲奈、颯とか絶対無理〜」
「ふざけんな、俺もお前みたいなヤツ無理だし嫌いだ」
「あたしはもっと大キライ〜。きゃはっ」
(ちっ。麗夜の女じゃなかったら一発ぶん殴ってるとこだな)
俺が睨むと英玲奈はまたあからさまに深くため息を吐き出す。
そんな俺たちを見ながら美弥がクスッと笑った。
「颯のそのギチギチ感ヤバいなーって」
「は? ギチギチ?」
「英玲奈だったら耐えられなーい。そのうち美弥ちゃんに嫌われちゃいそ〜」
「お前の意見なんて聞いてねぇし。てかなんで俺が美弥に嫌われんだよ」
美弥の浮気疑惑ですっかり目の前の英玲奈のことなんか視界から消していたが、英玲奈は俺を汚いモノでもみるかのように冷めた視線を向けている。俺は美弥の隣に腰掛けると英玲奈を睨んだ。
「そんな目で見んな」
「あ、軽蔑されてるのはわかるんだ〜」
「は? この俺を軽蔑とかケンカ売ってんな」
さすがにイラっとしてきた俺の腕を美弥がツンと引っ張る。
「もう颯、そのくらいにしてよ」
「美弥が好きなだけだろ? 何で俺が注意されんの?」
「それは、えっと……」
美弥はモゴモゴしているが、それ以上何も言わずに頬を掻いた。
(ん? 困ってる? あ! 照れたのか)
(溺愛って流行りだもんな)
(俺は1ミリも間違ってねぇ)
(美弥が好きだ!! 突き進め!)
俺はキリッと表情を整えると、英玲奈に向かって口を開いた。
「ほらな。美弥は俺に惚れてんだよ。よって美弥が俺を嫌いになる確率はゼロに等しいな」
(ふ……勝った)
鼻を鳴らした俺を見ながら、英玲奈が人差し指を立てると頬の横に添えた。
「ね、颯知ってる? 独占欲と俺様とか、もうそうゆうの流行ってないんだよ〜」
「美弥が浮気しなきゃ流行りとかどうでもいいだよ」
「うわぁ。めんどくさぁい。英玲奈、颯とか絶対無理〜」
「ふざけんな、俺もお前みたいなヤツ無理だし嫌いだ」
「あたしはもっと大キライ〜。きゃはっ」
(ちっ。麗夜の女じゃなかったら一発ぶん殴ってるとこだな)
俺が睨むと英玲奈はまたあからさまに深くため息を吐き出す。
そんな俺たちを見ながら美弥がクスッと笑った。