私が好きになったのはどっちなの?
 ぶつかる!!
 そう思うと同時にドンと大きな音がして、気づいたらバスの外に放り出されていた。
「……痛い。ゴホッ……」
 衝撃と痛みを感じながら目を開けると、そこは地獄絵図だった。
 私の他の乗客も地面に放り出されていて呻いている。
 バスは炎上していて、周囲には煙が立ち込めていた。
 逃げなきゃ。
 咄嗟にそう思うが、左足が痛くて立ち上がれない。
 なぜこんな時に……。私……このままだと焼け死ぬ。
 這いつくばってバスから離れようしたら、救急車のサイレンの音が聞こえて、人が集まってきた。
 一般人も手伝ってくれて救助が始まり、私も誰かが手を貸してくれて、バスから離れた場所に移動した。
 次々にバスの乗客が救急車で運ばれていく。
 私のところにも救急隊員が来て足を固定されて救急車で運ばれたけど、左足は変な方向に曲がってるし、身体には窓ガラスの破片が刺さっていてひどい有様だった。
< 2 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop