私が好きになったのはどっちなの?
『ごめん。君、新人の子かな? 名前は?』
『……水森花梨です』
後で師長に報告でもするのだろうか?と少し警戒しながら答えると、先生は柔らかく微笑んだ。
『花梨ちゃんか。かわいい名前だね』
いきなりのちゃん付け。
なんだかホストクラブにいるようなやり取り。本当に脳神経外科の先生なの?
他の医師はもっと真面目な感じで近づきがたいオーラを身に纏っているのに、この先生は違う。
『そ、そんなことより、脳梗塞の患者さんが運ばれてきたので、先生オペお願いします!』
本来の目的を思い出してはっきりと言うと、彼は小さく頷いた。
『了解』
ポンと私の頭に手を置いて、その美形医師はスタスタと出ていく。
あんな女たらしの先生に手術させて大丈夫なのか?とかなり不安だったのだけど、後で師長と医局に挨拶に行って彼がこの病院の御曹司で有能な医師だということを知った。
脳神経外科には研修医を含めて五人の医師がいるのだけれど、うちの病院で一番手術を多くこなしているのは彼で、全国各地から彼に手術してもらいたいとやって来る患者さんがいる。
『……水森花梨です』
後で師長に報告でもするのだろうか?と少し警戒しながら答えると、先生は柔らかく微笑んだ。
『花梨ちゃんか。かわいい名前だね』
いきなりのちゃん付け。
なんだかホストクラブにいるようなやり取り。本当に脳神経外科の先生なの?
他の医師はもっと真面目な感じで近づきがたいオーラを身に纏っているのに、この先生は違う。
『そ、そんなことより、脳梗塞の患者さんが運ばれてきたので、先生オペお願いします!』
本来の目的を思い出してはっきりと言うと、彼は小さく頷いた。
『了解』
ポンと私の頭に手を置いて、その美形医師はスタスタと出ていく。
あんな女たらしの先生に手術させて大丈夫なのか?とかなり不安だったのだけど、後で師長と医局に挨拶に行って彼がこの病院の御曹司で有能な医師だということを知った。
脳神経外科には研修医を含めて五人の医師がいるのだけれど、うちの病院で一番手術を多くこなしているのは彼で、全国各地から彼に手術してもらいたいとやって来る患者さんがいる。