私が好きになったのはどっちなの?
「夜釣りですか」
 な、なんだあ。朝帰りって釣りだったんだ。意外と健全な遊び。
 女の子とベッドで横たわる蓮先生たちを想像しちゃった。
「女の子と遊んでると思った?」
 蓮先生がニヤリとして聞いてきて、苦笑いしながらコクッと頷いた。
「あ……はい」
「俺も土方先生も釣りに嵌っててね。まあ元々樹がハマってたんだけど。三人でも行ったな」
 懐かしそうな顔で語る蓮先生に尋ねる。
「なにを釣ってたんですか?」
「シーバスとか黒鯛」
「そうなんですね。私も小さい頃、父親の釣りによく付き合いました。眠くなると車の中で寝てましたけど。釣り堀とかもよく行きましたよ」
 父の趣味が釣りだから、よく付き合わされた。
「へえ、じゃあ今度行ってみる? 樹もいいよな?」
 蓮先生の提案に樹先生が「ああ」と返事をし、土方先生がノリノリで相槌を打つ。
「おっ、いいですね~。女の子がいるなら設備整った釣り堀がいいんじゃないですか?」
 あれ? これってもう私が参加する方向で話が進んでる?
「そうだね。花梨ちゃん、今度の休み空いてる?」
 困惑する私に蓮先生が都合を確認してくる。
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