私が好きになったのはどっちなの?
自分の担当患者の点滴が終わって先輩とナースステーションに戻ると、電話がかかってきた。点滴同様電話も苦手だ。
身構えながら受話器を取ったら、名乗る前に電話の相手に口早に言われた。
《救急の青山だが、脳挫傷の救急患者がいるから至急蓮先生にオペを頼みたい》
その声が緊迫していたものだから、私もつっかえながら返事をする。
「わ、わかりました」
すぐに救急の先生が電話を切り、私も受話器を置くと蓮先生を捜しに行く。
確か今の時間は回診のはず。どこの病室にいる?
手当たり次第に病室のドアを開けて蓮先生がいないか確認する。
「……いない。医局に戻った?」
首を傾げていたら、シャワー室から男女の声が聞こえてきた。
「ねえ先生、今度の日曜デートしてくれなきゃ放さない」
「気持ちは嬉しいんだけど、日曜は法事があって。それに患者さんが待ってるんだよねえ、もう行かないと」
「また先生そんなこと言って。先週は結婚式って言ってたわ。もう嘘は通用しませんよ、ふふっ」
ふたりの甘ったるい声を聞いて、頬が熱くなる。
身構えながら受話器を取ったら、名乗る前に電話の相手に口早に言われた。
《救急の青山だが、脳挫傷の救急患者がいるから至急蓮先生にオペを頼みたい》
その声が緊迫していたものだから、私もつっかえながら返事をする。
「わ、わかりました」
すぐに救急の先生が電話を切り、私も受話器を置くと蓮先生を捜しに行く。
確か今の時間は回診のはず。どこの病室にいる?
手当たり次第に病室のドアを開けて蓮先生がいないか確認する。
「……いない。医局に戻った?」
首を傾げていたら、シャワー室から男女の声が聞こえてきた。
「ねえ先生、今度の日曜デートしてくれなきゃ放さない」
「気持ちは嬉しいんだけど、日曜は法事があって。それに患者さんが待ってるんだよねえ、もう行かないと」
「また先生そんなこと言って。先週は結婚式って言ってたわ。もう嘘は通用しませんよ、ふふっ」
ふたりの甘ったるい声を聞いて、頬が熱くなる。