私が好きになったのはどっちなの?
「花梨ちゃん、針で血管探して回るのやめようか。地味に痛いよ」
「だって、刺したと思ったら、血管が消えちゃったんですよ。模型だと失敗しないのにな。今度こそ」
こんなにはっきりした血管なのに……。
若くて生き生きしてて弾力ありそうな血管でも難しいのか?
狙いを定めて何度か針を刺すがうまくいかない。
「角度気をつけて。また血管に逃げられるよ」
よほど見ていられなかったのだろう。しばし黙っていた先生が口を出す。
「はい」と角度に注意しながら針を刺すと、今度はうまくいった。
「先生〜、今度は成功しました!」
テンション高く言うと、蓮先生がやんわりと言う。
「よかったけど、一発でできるようにならないとね」
「確かに。先生、七十歳のおじいちゃんの腕になってくれたら、最高に助かるんですけど」
図々しくもそんなお願いをしたら、先生が苦笑いする。
「無茶言わない。まずは俺の腕を失敗せずにできるようになることだね」
「……はい。先生のゴッドハンド貸してくださってありがとうございました」
反省。つい浮かれてとんでもないことを言ってしまった。
「だって、刺したと思ったら、血管が消えちゃったんですよ。模型だと失敗しないのにな。今度こそ」
こんなにはっきりした血管なのに……。
若くて生き生きしてて弾力ありそうな血管でも難しいのか?
狙いを定めて何度か針を刺すがうまくいかない。
「角度気をつけて。また血管に逃げられるよ」
よほど見ていられなかったのだろう。しばし黙っていた先生が口を出す。
「はい」と角度に注意しながら針を刺すと、今度はうまくいった。
「先生〜、今度は成功しました!」
テンション高く言うと、蓮先生がやんわりと言う。
「よかったけど、一発でできるようにならないとね」
「確かに。先生、七十歳のおじいちゃんの腕になってくれたら、最高に助かるんですけど」
図々しくもそんなお願いをしたら、先生が苦笑いする。
「無茶言わない。まずは俺の腕を失敗せずにできるようになることだね」
「……はい。先生のゴッドハンド貸してくださってありがとうございました」
反省。つい浮かれてとんでもないことを言ってしまった。