負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る
そうやって、なんやかんや、互いにほだされてたんだと思う。
誰かの一番になりたいメイサと、他人との距離の取り方ばっか考えてた俺とが、練習の建前で少しずつ近づいて、甘え合って、気づけばその建前も捨てて馴れ合って。
馬鹿みたいだけど、まあ、それでもいい気がした。
だから、まったく関係ない他人に邪魔されたらムカつくわけで。
いつの間にか、こいつ、俺のこと好きなんだろうなあって自然に思うようになってたし、たぶんメイサもわかってたと思う。
互いに100日って縛りがあったから口にしなかっただけで。
……なのに、メイサは俺のクラスメイトに訳わかんない嫌がらせされてた。
3月の頭、柊先輩から突然、
『須藤くんのダーリン、図書室前の渡り廊下で囲まれてるよ』
なんて園芸部のグループトークで言われた。
慌てて駆けつけたら、メイサがクラスメイトの女子にわあわあ言われてる。
……それ以上馬鹿なことを聞かせたくなくて、メイサの耳を塞いだ。
驚いた顔が俺を見上げて、少なくとも泣いてはなくて安心する。
女子には適当に言い返して、追い払った。
後ろからメイサを抱えたら、ムスッとした顔で俺を見上げた。
「ごめん」
「別に、助けに来なくてよかったのに」
「なんでだよ。来るよ。俺のせいだし」
「ムカつく」
「……なんで?」
「自業自得だから。私が柊ちゃんに馬鹿みたいなマウントしたから、同じこと返されただけ」
むくれるメイサの尖った唇に、キスしたいなって思う。
きっと、そんなことを考えてるのがバレたら怒られるんだろう。
だから、ちょっと考えてから、ちゃんと返す。
「やだ、助ける。お前は俺の子犬だから、手え出されたら、ムカつく」
「……なにそれ」
たぶん、男のプライドとか、須藤家のルール「“妻”が最優先」とか、そういう感じ。
でも、まだこいつは俺のもんじゃないから、うまく説明できない。
「えっとね、俺が助けたかったんだ。メイサのこと」
「……うん。でも、私も自分で言い返したかった」
「そっか、ごめん、邪魔して」
「ううん。ありがと、助けてくれて」
やっとメイサが笑ってくれた。
なんつーか、こいつ、意外と好戦的だ。
嫌いじゃないけど。
誰かの一番になりたいメイサと、他人との距離の取り方ばっか考えてた俺とが、練習の建前で少しずつ近づいて、甘え合って、気づけばその建前も捨てて馴れ合って。
馬鹿みたいだけど、まあ、それでもいい気がした。
だから、まったく関係ない他人に邪魔されたらムカつくわけで。
いつの間にか、こいつ、俺のこと好きなんだろうなあって自然に思うようになってたし、たぶんメイサもわかってたと思う。
互いに100日って縛りがあったから口にしなかっただけで。
……なのに、メイサは俺のクラスメイトに訳わかんない嫌がらせされてた。
3月の頭、柊先輩から突然、
『須藤くんのダーリン、図書室前の渡り廊下で囲まれてるよ』
なんて園芸部のグループトークで言われた。
慌てて駆けつけたら、メイサがクラスメイトの女子にわあわあ言われてる。
……それ以上馬鹿なことを聞かせたくなくて、メイサの耳を塞いだ。
驚いた顔が俺を見上げて、少なくとも泣いてはなくて安心する。
女子には適当に言い返して、追い払った。
後ろからメイサを抱えたら、ムスッとした顔で俺を見上げた。
「ごめん」
「別に、助けに来なくてよかったのに」
「なんでだよ。来るよ。俺のせいだし」
「ムカつく」
「……なんで?」
「自業自得だから。私が柊ちゃんに馬鹿みたいなマウントしたから、同じこと返されただけ」
むくれるメイサの尖った唇に、キスしたいなって思う。
きっと、そんなことを考えてるのがバレたら怒られるんだろう。
だから、ちょっと考えてから、ちゃんと返す。
「やだ、助ける。お前は俺の子犬だから、手え出されたら、ムカつく」
「……なにそれ」
たぶん、男のプライドとか、須藤家のルール「“妻”が最優先」とか、そういう感じ。
でも、まだこいつは俺のもんじゃないから、うまく説明できない。
「えっとね、俺が助けたかったんだ。メイサのこと」
「……うん。でも、私も自分で言い返したかった」
「そっか、ごめん、邪魔して」
「ううん。ありがと、助けてくれて」
やっとメイサが笑ってくれた。
なんつーか、こいつ、意外と好戦的だ。
嫌いじゃないけど。