負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る

01月05日、月曜日

 今日から三学期!

 須藤のおかげで宿題もちゃんと終わってるし、あとは進路……どうしよう。

 なんも考えてないわけじゃないけど。

 ホームルームで先生が「数ヶ月後には三年生」「進路面談をするから」なんて言うから、気が重い。


 部活に行こうと昇降口を出たら、後ろから足音がして振り向いた。


「よお、先輩。今日で27日だけど、どう? 2年のうちに負け犬脱却できそう?」

「む、むかつくなあ。前よりマシにはなったよ」

「良かったじゃん」

「昨日までに冬休みの宿題全部終わってたし」

「マシのハードルが低すぎ。てか、あとちょっとで3年生だぞ?」


 須藤の顔が今までになく焦ってて、私ってそんなにダメ?

 ダメかも。


「たすけて」

「助けるけどさ。俺にできるのは助けるだけであって、頑張るのはお前だからな?」

「うん」


 なんで私、1年にこんな励まされてんの。

 ていうか、あんなに感じ悪かった須藤が、こんな真面目に励ますくらいヤバいの?


「おい、とにかく背筋を伸ばせ、前を見ろ。言っただろ? 背中丸めてたらマジで負け犬だぞ」

「ん、うん」

「あと笑え」


 須藤が私の頬を掴んだ。


「いひゃいー!」

「少しはマシな顔になったか?」

「もー! 乱暴!」

「しょぼくれてんなよ、メイサはそういうキャラじゃねえだろ」


 私の頬を摘まんだまま笑う須藤は、ムカつくくらい顔がいい。
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