元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
(どういうこと・・・?)
和那の中に、一瞬緊張が走ったが
「わかった。いいよ、別に仕事の話じゃなくても。」
すぐにそう答える。
「ありがとうございます。」
その湊の言葉が終わると同時に、エレベ-タ-の扉が開く。乗り込むふたり、そして湊が躊躇うことなく屋上のボタンを押し、続いて閉のボタンを押すと、扉が閉まり、エレベ-タ-が動き出す。
(屋上・・・。)
初めてだった、オフィスと面談室以外の場所で二人きりになるのも、そしてなにより湊の方から誘われたのも・・・。
やがて、エレベ-タ-が止まり、扉が開く。(株)ネクストリンクのビルの屋上。降り立てば、街の灯りが正面に広がり、心地よい風が、ふたりの身体を通り抜けて行く。
「ここ知ってました?」
「もちろん。でもこんな時間に来たことはあんまりないな。」
「こんなに綺麗な眺めなのに?」
「ここ、ある程度の時間になると、閉錠されちゃうし、それにこの時間にこのビルにいるってことは、残業してるってことだから、夜景を楽しむ余裕なんかないでしょ。」
「なるほど。」
そんなことを話しながら、ふたりはフェンスの前に並んで立つ。これから何が起きるのか?湊はなぜ、ここに自分を誘ったのか?それも「仕事じゃないこと」を話すために・・・。
和那の胸は、否応なく騒がしくなって行く。
「俺、割と最近なんですよ。この場所に気が付いたの。」
「そうなんだ。」
「転職して来てから、ご存じのように全く余裕がなくて、オフィスと南澤さんに説教される面談室以外の場所に立ち入る余裕なんかなかった。」
「・・・。」
「でもこの間、何の気なしに、この上って、どうなってるんだろうなって思って、帰りに上がってきたら・・・びっくりしました。こんないい眺め、金取って、一般公開したらどうです?もったいないですよ。」
「本社ビルを簡単にオープンになんか、出来るわけないでしょ?」
「そんなもんですかね。」
湊は笑う。
和那の中に、一瞬緊張が走ったが
「わかった。いいよ、別に仕事の話じゃなくても。」
すぐにそう答える。
「ありがとうございます。」
その湊の言葉が終わると同時に、エレベ-タ-の扉が開く。乗り込むふたり、そして湊が躊躇うことなく屋上のボタンを押し、続いて閉のボタンを押すと、扉が閉まり、エレベ-タ-が動き出す。
(屋上・・・。)
初めてだった、オフィスと面談室以外の場所で二人きりになるのも、そしてなにより湊の方から誘われたのも・・・。
やがて、エレベ-タ-が止まり、扉が開く。(株)ネクストリンクのビルの屋上。降り立てば、街の灯りが正面に広がり、心地よい風が、ふたりの身体を通り抜けて行く。
「ここ知ってました?」
「もちろん。でもこんな時間に来たことはあんまりないな。」
「こんなに綺麗な眺めなのに?」
「ここ、ある程度の時間になると、閉錠されちゃうし、それにこの時間にこのビルにいるってことは、残業してるってことだから、夜景を楽しむ余裕なんかないでしょ。」
「なるほど。」
そんなことを話しながら、ふたりはフェンスの前に並んで立つ。これから何が起きるのか?湊はなぜ、ここに自分を誘ったのか?それも「仕事じゃないこと」を話すために・・・。
和那の胸は、否応なく騒がしくなって行く。
「俺、割と最近なんですよ。この場所に気が付いたの。」
「そうなんだ。」
「転職して来てから、ご存じのように全く余裕がなくて、オフィスと南澤さんに説教される面談室以外の場所に立ち入る余裕なんかなかった。」
「・・・。」
「でもこの間、何の気なしに、この上って、どうなってるんだろうなって思って、帰りに上がってきたら・・・びっくりしました。こんないい眺め、金取って、一般公開したらどうです?もったいないですよ。」
「本社ビルを簡単にオープンになんか、出来るわけないでしょ?」
「そんなもんですかね。」
湊は笑う。