元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
「フェスの日も、その前からも、俺は、自分でも自分を信じられなかった。なのに・・・南澤さんだけは、ずっと俺を信じることをやめなかった。」
夜風が、また静かに吹き抜ける。
「俺は・・・その理由が知りたいんです。」
和那はすぐには答えなかった。湊から視線を外し、もう一度、夜景へ目を向ける。ビルの明かりが、まるで星のように瞬いていた。一番最初に出会ったライブハウスでの、彼の横顔が、ふっと胸によみがえった。
(変わったね、湊・・・。)
心の中で、そっと呟く。あの頃は、誰よりもステージの上が似合う人だった。今はスーツ姿で、自分の隣に立っている。そんな現実が、今更ながら不思議だった。
そして今・・・湊の問いに、和那は少しだけ目を伏せ、やがて、小さく笑った。
「朝比奈さん。」
「はい。」
「この前も話したけど。私、学生時代から朝比奈さんのこと知ってた。」
それはもう、聞いていることだ。湊は静かに頷く。
「だから・・・私は、朝比奈さんがどんな人か、少しだけ知ってた。」
和那は続けた。
「ライブの日、リハーサルの時の朝比奈さん、本番のステ-ジでベースを弾いてる時の朝比奈さん、打ち上げで、端っこの方で笑ってる朝比奈さん・・・いろんな朝比奈さんを見てきた。」
「なんか、恥ずかしいですね。」
湊は少し照れくさそうに笑う。
「そう?」
つられたように笑った和那だったが
「でもね。」
すぐに、その笑顔が真剣になった。
夜風が、また静かに吹き抜ける。
「俺は・・・その理由が知りたいんです。」
和那はすぐには答えなかった。湊から視線を外し、もう一度、夜景へ目を向ける。ビルの明かりが、まるで星のように瞬いていた。一番最初に出会ったライブハウスでの、彼の横顔が、ふっと胸によみがえった。
(変わったね、湊・・・。)
心の中で、そっと呟く。あの頃は、誰よりもステージの上が似合う人だった。今はスーツ姿で、自分の隣に立っている。そんな現実が、今更ながら不思議だった。
そして今・・・湊の問いに、和那は少しだけ目を伏せ、やがて、小さく笑った。
「朝比奈さん。」
「はい。」
「この前も話したけど。私、学生時代から朝比奈さんのこと知ってた。」
それはもう、聞いていることだ。湊は静かに頷く。
「だから・・・私は、朝比奈さんがどんな人か、少しだけ知ってた。」
和那は続けた。
「ライブの日、リハーサルの時の朝比奈さん、本番のステ-ジでベースを弾いてる時の朝比奈さん、打ち上げで、端っこの方で笑ってる朝比奈さん・・・いろんな朝比奈さんを見てきた。」
「なんか、恥ずかしいですね。」
湊は少し照れくさそうに笑う。
「そう?」
つられたように笑った和那だったが
「でもね。」
すぐに、その笑顔が真剣になった。