元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
「私は、その頃からずっと思ってた。この人、自分で思ってるより、ずっとすごい人だって。」
「えっ?」
「演奏も、人柄も、全部。だから、フェスの日に急に信じたわけじゃない。」
「南澤さん・・・。」
「昔から知っていた朝比奈さんを、そのまま信じたかったんだ。仕事で失敗しても、会議で黙っていても、あの日、ステ-ジに上がることを拒んでも・・・朝比奈さんなら、きっと最後は前を向けるって。」
そう言って、穏やかに笑う和那を見て、湊は何も言えなかった。
目の前の和那が、あまりにも真っ直ぐだったから。こんなふうに、自分を見続けてくれていた人がいた。その事実だけで、胸がいっぱいになっていた。
「朝比奈さん?」
自分を呼ぶ声が聞こえる。我に返った湊は、小さく息を吐くと
「・・・ありがとうございます。」
それしか言えなかった。そんな湊を少し見つめていた和那は
「帰ろうか。」
と告げた。
「えっ?」
「屋上、閉錠時間だからさ。ごめん、今日はここまで。」
「南澤さん。」
明らかに不満そうな声を出した湊に
「そのうち、ちゃんとまた話そう。」
そう言って、ニコリと微笑んだ和那は、そのまま歩き出して行った。
「えっ?」
「演奏も、人柄も、全部。だから、フェスの日に急に信じたわけじゃない。」
「南澤さん・・・。」
「昔から知っていた朝比奈さんを、そのまま信じたかったんだ。仕事で失敗しても、会議で黙っていても、あの日、ステ-ジに上がることを拒んでも・・・朝比奈さんなら、きっと最後は前を向けるって。」
そう言って、穏やかに笑う和那を見て、湊は何も言えなかった。
目の前の和那が、あまりにも真っ直ぐだったから。こんなふうに、自分を見続けてくれていた人がいた。その事実だけで、胸がいっぱいになっていた。
「朝比奈さん?」
自分を呼ぶ声が聞こえる。我に返った湊は、小さく息を吐くと
「・・・ありがとうございます。」
それしか言えなかった。そんな湊を少し見つめていた和那は
「帰ろうか。」
と告げた。
「えっ?」
「屋上、閉錠時間だからさ。ごめん、今日はここまで。」
「南澤さん。」
明らかに不満そうな声を出した湊に
「そのうち、ちゃんとまた話そう。」
そう言って、ニコリと微笑んだ和那は、そのまま歩き出して行った。