元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
話の内容は、新しい案件でも何でもない。東都食品から届いた追加資料についてだった。
「ここの数字だけ確認したかったの。」
「わかりました。」
そんなやりとりで始まった会話は、でもあっという間に終わってしまう。
「ありがとう。」
笑顔でそう言って、和那は資料を閉じる。
「いえ。」
「じゃ。」
そう言って立ち上がり、席に戻る和那。その姿を見ながら、湊は正直、寂しさを感じていた。
でも・・・それは傍から見れば、平静そのものの和那も同じだった。
(終わっちゃった・・・。)
そんな思いが胸に浮かんで来てることに気付き
(何考えてるの、私。)
今は仕事の最中、集中しなきゃいけないのに・・・。なのに、足が止まった。次の瞬間、振り返っていた。
「朝比奈さん。」
「はい。」
「わからないことがあったら、聞いてね?何でも確認、いい?」
そう言って和那は笑った。かつて、そう言って、何度湊を叱っただろう。もちろん、今の彼にはもう必要ない言葉だ。でも、なぜか口にしてしまった・・・。
彼女の言葉を聞いた湊は、少し驚いたような顔をしたが、すぐに
「かしこまりました。何でも細大漏らさず、ご報告し、ご相談します。」
そう言って、ゆっくり笑った。
それだけだった、それだけなのに・・・二人は、心弾むのを感じていた。
「ここの数字だけ確認したかったの。」
「わかりました。」
そんなやりとりで始まった会話は、でもあっという間に終わってしまう。
「ありがとう。」
笑顔でそう言って、和那は資料を閉じる。
「いえ。」
「じゃ。」
そう言って立ち上がり、席に戻る和那。その姿を見ながら、湊は正直、寂しさを感じていた。
でも・・・それは傍から見れば、平静そのものの和那も同じだった。
(終わっちゃった・・・。)
そんな思いが胸に浮かんで来てることに気付き
(何考えてるの、私。)
今は仕事の最中、集中しなきゃいけないのに・・・。なのに、足が止まった。次の瞬間、振り返っていた。
「朝比奈さん。」
「はい。」
「わからないことがあったら、聞いてね?何でも確認、いい?」
そう言って和那は笑った。かつて、そう言って、何度湊を叱っただろう。もちろん、今の彼にはもう必要ない言葉だ。でも、なぜか口にしてしまった・・・。
彼女の言葉を聞いた湊は、少し驚いたような顔をしたが、すぐに
「かしこまりました。何でも細大漏らさず、ご報告し、ご相談します。」
そう言って、ゆっくり笑った。
それだけだった、それだけなのに・・・二人は、心弾むのを感じていた。