元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
翌日、和那はいつもと変わらない朝を迎えていた。
出社して、すぐに部下からの相談を受け、メールを返し、打ち合わせへ向かう。企画書に目を通し、課長へ報告を済ませれば、また別の案件の電話が鳴る。
いつもの一日、いつもの営業部。そして、自分もいつもの南澤和那・・・のはずだった。それなのに・・・。気がつくと、視線だけは湊を探している。
彼も仕事に追われていた。東都食品の案件が本格的に動き出し、担当者とのやり取りや社内調整に忙しく走り回っている。
何度か目が合う。その度にアイコンタクトのようなものはあった。が、それだけ。話す時間はなかった。
(忙しいもんね……。)
そう自分に言い聞かせる。でも、昼になっても、午後になっても、湊は何も言ってこない。
『また話しませんか、仕事抜きで。』
昨日の夜、何度も思い返した言葉。あれは、夢じゃなかった・・・はずなのに。
(そうか・・・。)
あれは、その場の雰囲気から、思わず漏れた言葉だったのかもしれない。そう思った瞬間、胸の奥が少しだけ痛んだ。
出社して、すぐに部下からの相談を受け、メールを返し、打ち合わせへ向かう。企画書に目を通し、課長へ報告を済ませれば、また別の案件の電話が鳴る。
いつもの一日、いつもの営業部。そして、自分もいつもの南澤和那・・・のはずだった。それなのに・・・。気がつくと、視線だけは湊を探している。
彼も仕事に追われていた。東都食品の案件が本格的に動き出し、担当者とのやり取りや社内調整に忙しく走り回っている。
何度か目が合う。その度にアイコンタクトのようなものはあった。が、それだけ。話す時間はなかった。
(忙しいもんね……。)
そう自分に言い聞かせる。でも、昼になっても、午後になっても、湊は何も言ってこない。
『また話しませんか、仕事抜きで。』
昨日の夜、何度も思い返した言葉。あれは、夢じゃなかった・・・はずなのに。
(そうか・・・。)
あれは、その場の雰囲気から、思わず漏れた言葉だったのかもしれない。そう思った瞬間、胸の奥が少しだけ痛んだ。