元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
それから、悶々とした時間を過ごした俺が、意を決して『Riot Beat』のメンバ-を集めたのは、年が明けて、すぐのことだった。
「プロでやってみないか?一緒に。」
諦めて、自分で見て見ぬふりしてきた感情と夢を、ナミとナミの言葉が、とうとう俺の中でなかったことに出来なくさせていた。
メンバ-の反応は二分された。我が意を得たりという奴、今更、何を言い出したんだと呆れる奴・・・どちらも当然の反応だったろう。結局、5人のメンバ-の内、プロに挑戦すると決めたのは俺を含めた3名。袂を分かった残り2人の補充メンバ-をなんとか探し当て、以前話をくれたインディ-ズレーベルに連絡を取った時、俺たちは既に大学生ではなくなり、桜が舞い散る季節になっていた。こうして、新生『Riot Beat』は動き出した。そして、それからの俺たちの日々は、夢を追うために、何かを置いていく、何かを諦める、そんな選択の連続だったような気がする。
事務所へ所属して、都内のライブハウスを回って、地方へも行った。
機材車へ詰め込まれて移動して、深夜に帰って。翌日は早起きして、スタジオへ入る。当たり前だけど、金はなかった。でも楽しかった、少なくとも最初の頃は・・・。
音楽だけやって生きていける、そのことが嬉しかった。ライブハウスの楽屋で朝を迎えても、コンビニ飯ばかりでも、全然苦じゃなかった。俺たちは本気だったから。
「プロでやってみないか?一緒に。」
諦めて、自分で見て見ぬふりしてきた感情と夢を、ナミとナミの言葉が、とうとう俺の中でなかったことに出来なくさせていた。
メンバ-の反応は二分された。我が意を得たりという奴、今更、何を言い出したんだと呆れる奴・・・どちらも当然の反応だったろう。結局、5人のメンバ-の内、プロに挑戦すると決めたのは俺を含めた3名。袂を分かった残り2人の補充メンバ-をなんとか探し当て、以前話をくれたインディ-ズレーベルに連絡を取った時、俺たちは既に大学生ではなくなり、桜が舞い散る季節になっていた。こうして、新生『Riot Beat』は動き出した。そして、それからの俺たちの日々は、夢を追うために、何かを置いていく、何かを諦める、そんな選択の連続だったような気がする。
事務所へ所属して、都内のライブハウスを回って、地方へも行った。
機材車へ詰め込まれて移動して、深夜に帰って。翌日は早起きして、スタジオへ入る。当たり前だけど、金はなかった。でも楽しかった、少なくとも最初の頃は・・・。
音楽だけやって生きていける、そのことが嬉しかった。ライブハウスの楽屋で朝を迎えても、コンビニ飯ばかりでも、全然苦じゃなかった。俺たちは本気だったから。