元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
「うん・・・実はそのフェス、私の会社が請け負ってたんだ。」
「えっ?じゃナミ、湊と再会してたの?」
「再会は、その前からしてた。」
「どういうこと?」
「湊、今、ウチの会社にいるんだ。私の部下として。かれこれ半年になるかな・・・。」
「何よ、それ。この前、会った時、そんなことひと言も言わなかったじゃない?」
憤然とする柚希に
「ごめん、柚希。言えなかった、というか言いたくなかったんだ。」
和那はそう言うと、頭を下げる。
「彼が突然、私の前に現れた時は、本当にビックリしたよ。でも彼は、全然私に気が付かない。」
「ウソ?」
「本当だよ、未だに。」
「まさか・・・。」
「仕方ないよ。彼と私は、大学時代、ライブで何回か顔を合わせて、少し会話を交わしたことがあるくらいなんだから。」
「・・・。」
「私の部下になった彼は、もう抜け殻だった。はっきり言って、やる気もなかったし、だから仕事も出来なかった。そんな彼を見てるのが辛くて、それ以上に歯がゆくて、それにやっぱり、仕方ないとは思ってたけど、自分に気付いてくれないのが悔しくて・・・そんな個人的感情も相まって、彼には厳しい言葉を投げかけたし、指導もした。結果、『話し辛い』『付いていけない』なんて言われちゃってさ・・・。だから、この前、柚希に会った時は、こっちも結構どん底に落ち込んでた頃だったんだ・・・。」
「そっか・・・。」
「えっ?じゃナミ、湊と再会してたの?」
「再会は、その前からしてた。」
「どういうこと?」
「湊、今、ウチの会社にいるんだ。私の部下として。かれこれ半年になるかな・・・。」
「何よ、それ。この前、会った時、そんなことひと言も言わなかったじゃない?」
憤然とする柚希に
「ごめん、柚希。言えなかった、というか言いたくなかったんだ。」
和那はそう言うと、頭を下げる。
「彼が突然、私の前に現れた時は、本当にビックリしたよ。でも彼は、全然私に気が付かない。」
「ウソ?」
「本当だよ、未だに。」
「まさか・・・。」
「仕方ないよ。彼と私は、大学時代、ライブで何回か顔を合わせて、少し会話を交わしたことがあるくらいなんだから。」
「・・・。」
「私の部下になった彼は、もう抜け殻だった。はっきり言って、やる気もなかったし、だから仕事も出来なかった。そんな彼を見てるのが辛くて、それ以上に歯がゆくて、それにやっぱり、仕方ないとは思ってたけど、自分に気付いてくれないのが悔しくて・・・そんな個人的感情も相まって、彼には厳しい言葉を投げかけたし、指導もした。結果、『話し辛い』『付いていけない』なんて言われちゃってさ・・・。だから、この前、柚希に会った時は、こっちも結構どん底に落ち込んでた頃だったんだ・・・。」
「そっか・・・。」