元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
少し場に、沈黙が流れた。それを破るように


「ナミ。」


と声を上げたのは悠真だった。


「今度、お前の会社、行ってもいいか?」


「悠真・・・。」


「湊には言いたいことがいっぱいあったんだ。あんな形で、全部放り出して、急に消えやがって。腹が立ってたんだ。だから、俺がキッチリ、いろいろ問い詰めてやる。」


息巻く悠真に


「それはダメ。そんなの、悠真の出る幕じゃないよ。」


柚希が制するように言う。


「なんでだよ?」


「当たり前じゃん、なんであんたがしゃしゃり出なきゃならないのよ。今の湊が何を考えてるのか、何がしたいのか、それを聞く権利があるのは、今はアイツの上司であり、アイツをずっと応援して来たナミ以外いない。そうでしょ?」


柚希の言葉に、前田と村中がその通りとばかりに頷くから、悠真は何も言えなくなるが


「ずっと応援して来たって言われても、私はせいぜい彼が新曲発表した時にいいねボタン押して、たまにコメント書いてたくらいだし・・・。」


和那の方もはっきりしない表情になる。
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