日本語が拙い外国人と恋仲になりました
 あっという間にタクシーは目的地へと行き着く。料金を清算して運転手にお礼を言い、私はすぐさま外滩の地に降り立った。

 今日はなんて清々しい天気なのだろう。雲ひとつなく、朝の光が心地いい。
 仕事や学校へ向かう人々の歩む足は速い。その波に紛れ、私は行くべき場所へ向かった。昨日訪れたばかりのあの遊歩道へ。
 そこで誰かと待ち合わせをしているわけじゃない。
 けれど、そこに行けば会いたい人に会える。そんな気がしてならないの。
 だっていつの日か彼と……チョウさんと約束したんだもの。この場所を案内してくれるって。一緒に上海の街を歩こうって。
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