日本語が拙い外国人と恋仲になりました

 電話を切り、私はチョウさんの元へ歩み寄る。
 少しずつ縮んでいく、二人の距離。

 本当に、長かった。どうしようもない嬉しさで、感情が爆発しそうだった。
 お互い手の届く距離まで行き着く。目と目を合わせ、もう一度笑顔を送り合った。

「ムラオカさん」

 チョウさんは元気いっぱいに、私の名を呼ぶ。とても弾んだ声で、彼の喜びが伝わってくるの。

「ああ、ムラオカさん。会いたかったです。ワタシはとても驚きました。まさか、アナタが上海を訪れていたなんて!」

 そうだよね、そりゃ驚くよね。なんでこんなところにいるの? って。
 説明すべき話はたくさんあるけれど、まずは一番言いたいことを彼に伝えなきゃ。

 私はおもむろに、彼のすぐそばに立ち尽くす。それから、躊躇することなくその大きな身体に抱きついた。

「……ム、ムラオカさん!?」

 チョウさんが、分かりやすくテンパってる。構わずに、私は自分の想いを口にした。

「チョウさん。私も、会いたかったです」
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