日本語が拙い外国人と恋仲になりました
第三章
24・想いを伝えたあとは
その後。ランチをとるためにチョウさんが「豫园商城」という商業エリアに連れていってくれた。
初めて訪れる場所に、私は息を呑む。古き良きお城のような建物が建ち並んでいて、昔にタイムスリップしたような気分になった。
ここは明の時代に造られた豫园という、古典庭園の周辺に広がる商業地区らしい。お土産屋さんや飲食店、出店などがたくさん並びいる。一歩進むのもひと苦労なほど、多くの人で溢れかえっていた。
「ムラオカさん」
前を歩くチョウさんが、こちらに顔を向けてさっと手を差し出してきた。
「ワタシの手を掴んで」
「えっ」
「人が多い。離れたら大変だ」
「あ……はい!」
チョウさんの気遣いに胸がドキッとした。
そっと彼の手を握りしめると、さっきよりもあたたかく感じて、胸の奥まで熱くなった。
人をかき分け、チョウさんはゆっくりと私の手を引いてくれる。指先から、彼のところまで私のドキドキが伝わってしまいそう。
……私たち、もう恋人になれたんだよね? ついさっき、お互いの気持ちを伝えたし、それに──チョウさんはこんな私を受け入れてくれた。こうやって手を繫ぐのも、躊躇しなくていいんだね。
そう思うと、自然と笑みが溢れた。私が初めて訪れる地で、チョウさんがエスコートしてくれている。たったそれだけのことなのに、この上ない幸せを感じた。
初めて訪れる場所に、私は息を呑む。古き良きお城のような建物が建ち並んでいて、昔にタイムスリップしたような気分になった。
ここは明の時代に造られた豫园という、古典庭園の周辺に広がる商業地区らしい。お土産屋さんや飲食店、出店などがたくさん並びいる。一歩進むのもひと苦労なほど、多くの人で溢れかえっていた。
「ムラオカさん」
前を歩くチョウさんが、こちらに顔を向けてさっと手を差し出してきた。
「ワタシの手を掴んで」
「えっ」
「人が多い。離れたら大変だ」
「あ……はい!」
チョウさんの気遣いに胸がドキッとした。
そっと彼の手を握りしめると、さっきよりもあたたかく感じて、胸の奥まで熱くなった。
人をかき分け、チョウさんはゆっくりと私の手を引いてくれる。指先から、彼のところまで私のドキドキが伝わってしまいそう。
……私たち、もう恋人になれたんだよね? ついさっき、お互いの気持ちを伝えたし、それに──チョウさんはこんな私を受け入れてくれた。こうやって手を繫ぐのも、躊躇しなくていいんだね。
そう思うと、自然と笑みが溢れた。私が初めて訪れる地で、チョウさんがエスコートしてくれている。たったそれだけのことなのに、この上ない幸せを感じた。