日本語が拙い外国人と恋仲になりました

27・そばにいたい



 昼食を終えたあと、私たちは豫园商城内を散策した。午後も気が滅入りそうなほど人が多かったけれど、チョウさんと一緒ならそんな空間でさえも苦にならない。
 チョウさんにお土産屋さんや茶葉専門店、更には庭園内を案内してもらった。
 私がお土産をじっくり選んでいると、隣にいるチョウさんまで「ワタシはこれを買おう」なんて言ってたくさん買い物をしていた。
 なんか、私よりも楽しんでない?
 そんな彼の様子が面白かった。
 昨日まではなんとなくの気持ちで過ごしていた上海でのひとときが、こんなにも楽しくなるなんて。

 けれど──特別な時間は、あっという間に終わってしまうもの。
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