日本語が拙い外国人と恋仲になりました
 大野はごく普通のサラリーマンだった。横浜市内のオフィスで働いていて、出張することはない。それが嘘でなく、尚且つ今も続けているなら、ここに泊まるのはなんだか違和感がある。
 ……いや、もう一年以上前の話だし、事情が変わっている可能性だって大いにある。たまたまシンバシホテルに泊まるような用事ができて、私がここで働いているのを覚えていて、なにげなく聞いただけだろう。
 わざわざ会いに来るはずはない。とっくの昔に別れたんだし、もう関係ない。
 深く考えるのはやめにしよう。

 
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