日本語が拙い外国人と恋仲になりました
4・バカな自分に嫌気がさす
◆
あの日以来、私は仕事帰りにチョウさんとよく二人で食事に行くようになった。チョウさんは夜勤にもよく入るようになったから、日勤でシフトが合ったときだけだけど。
「村岡さんお疲れさま。チョウさん、よく働いてくれるねぇ」
ある日の早番。夜勤明けの林支配人が眠そうな顔をしながら、引き継ぎの際にそんなことを口にした。
私はこの言葉に、躊躇わずに頷いた。
「そうですね。仕事は丁寧だし、率先して色々やってくれるからとてもよいと思います。観光客の対応もしっかりしてくれますし」
「そうそう。だから彼が来てくれて助かったよ。村岡さんの教えかたもよかったんじゃない?」
「そ、そうですかね」
支配人にサラッと褒められ、私は胸中で歓喜しつつも平静を装う。
「これからもチョウさんのこと色々頼んだよ!」
「えっ、色々って?」
「色々は色々だよ」
私が首を傾げる中、支配人はなぜかニヤニヤしながら「それじゃあ上がるね。あとはよろしくー」と言って退勤していった。
なんか……腑に落ちないなぁ。
あの日以来、私は仕事帰りにチョウさんとよく二人で食事に行くようになった。チョウさんは夜勤にもよく入るようになったから、日勤でシフトが合ったときだけだけど。
「村岡さんお疲れさま。チョウさん、よく働いてくれるねぇ」
ある日の早番。夜勤明けの林支配人が眠そうな顔をしながら、引き継ぎの際にそんなことを口にした。
私はこの言葉に、躊躇わずに頷いた。
「そうですね。仕事は丁寧だし、率先して色々やってくれるからとてもよいと思います。観光客の対応もしっかりしてくれますし」
「そうそう。だから彼が来てくれて助かったよ。村岡さんの教えかたもよかったんじゃない?」
「そ、そうですかね」
支配人にサラッと褒められ、私は胸中で歓喜しつつも平静を装う。
「これからもチョウさんのこと色々頼んだよ!」
「えっ、色々って?」
「色々は色々だよ」
私が首を傾げる中、支配人はなぜかニヤニヤしながら「それじゃあ上がるね。あとはよろしくー」と言って退勤していった。
なんか……腑に落ちないなぁ。