日本語が拙い外国人と恋仲になりました
菅原くんの横顔を見ると、なんともいえない切ない目をしていた。
彼はここのホテルで唯一事情を知っている人。チャラけることが多いけれど、実は情が深くて憎めなくて可愛い奴なんだよね。
「ねえ、菅原くん」
「はい」
「心配してくれるのはありがたいけど、私はとっくの昔に立ち直ってるわよ」
「え……」
「気にかけて、わざわざチョウさんとの仲を取り繕うとしたんでしょ? そういうのはいいから」
「いや、でも」
「彼は恋愛対象にはならないわよ。国籍も違うし、歳だって離れてる。いい仕事仲間ってだけ」
「……村岡さん」
眉を落とす菅原くんは、なにかを思うように遠目になる。でもすぐに目線をこちらに戻し、首を大きく振った。
「本心じゃないことくらい分かりますよ。国とか年齢とか、村岡さんはそんなつまんないことを気にするような人じゃないんすから」
あまりにも落ち着いた口調だった。それに対して、私は返す言葉が見つからない。
彼はここのホテルで唯一事情を知っている人。チャラけることが多いけれど、実は情が深くて憎めなくて可愛い奴なんだよね。
「ねえ、菅原くん」
「はい」
「心配してくれるのはありがたいけど、私はとっくの昔に立ち直ってるわよ」
「え……」
「気にかけて、わざわざチョウさんとの仲を取り繕うとしたんでしょ? そういうのはいいから」
「いや、でも」
「彼は恋愛対象にはならないわよ。国籍も違うし、歳だって離れてる。いい仕事仲間ってだけ」
「……村岡さん」
眉を落とす菅原くんは、なにかを思うように遠目になる。でもすぐに目線をこちらに戻し、首を大きく振った。
「本心じゃないことくらい分かりますよ。国とか年齢とか、村岡さんはそんなつまんないことを気にするような人じゃないんすから」
あまりにも落ち着いた口調だった。それに対して、私は返す言葉が見つからない。