日本語が拙い外国人と恋仲になりました

 一瞬でも、胸がキュッとなった。嬉しいと感じてしまった。彼の気持ちに応えてもいい。そんなことを考えてしまった。
 だけど、そんなことできない。
 私はバカな女だから。家庭を持つ人と付き合っていた過去を持つ愚かな人間だから。
 彼と特別な関係を築くことなど許されるはずがない。

「ごめんなさい」

 自分の気持ちを抑え込み、私は拒絶の言葉を口にした。
 私の返事に、チョウさんはとても悲しそうな顔をした。
 どんなにチョウさんがいい人でも──ううん、いい人だからこそ、一緒になることができない。

 ごめんね、チョウさん。本当にごめんなさい。

 キラキラと輝く東京タワーの光は、あまりにも眩しくて。目の奥が熱くなるほどだった。
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