日本語が拙い外国人と恋仲になりました
 チョウさんは手にしていた紙袋から何かを取り出した。A4サイズほどの紅い袋。それを菅原くんに渡してから、私の前に歩み寄ってきた。

「どうぞ。これは朝鮮人参です。国際便で家族から届きました」
「はっ……え?」

 満面の笑みを浮かべながら、チョウさんは袋を差し出した。
 頭がついていかないまま、私は取り合えずそれを受け取る。

「へぇー。朝鮮人参か。チョウさん、どうしたんだよ急に」

 菅原くんは封を開けながらごもっともな疑問を投げかけた。
 本当、なんで? 
 まったく意味が分からないんですけど。

「朝鮮人参は元気になります。しかし、とても苦い。食べるのはおすすめしないが。お茶に入れて一緒に飲むと良い」
「なんかワケ分かんねえけど。ありがとな、チョウさん!」

 と言って、菅原くんは中身を取り出した。中には、薄切りにされた白色の朝鮮人参がたくさん。それと一緒に茶葉も入っていた。『中国高级黑茶』と袋に記されている。とても上品な香りだ。

「スガワラさんとオカムラさんはいつも私を助けてくれる。ハヤシ支配人にも渡す。でもスタッフ全員の数がない。だから秘密だよ」
「おう、分かったよ」

 菅原くんは気分をよくしたのか、鼻歌を口ずさむ。
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