日本語が拙い外国人と恋仲になりました
 翌朝。目を覚まし、私はしばらくベッドの上でぼんやりしていた。
 今日はとくに用事もないし、もうひと眠りしよう……。

 目を閉じる前に、スマホのことが気になった。まだ寝ぼけた体でメッセージアプリを開き、通知を確認してみる。
 チョウさんからの返信は、まだなかった。
 朝の八時前だ。
 ああ、勤務中か。そろそろ仕事が終わる頃よね。
 そのうち返事が来るはずだから、待っている間に休もう。
 そう思い、私は至福の二度寝に落ちていった。

 ──けれどそれ以降、私のメッセージに対してチョウさんから返事がくることはなかった。
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