日本語が拙い外国人と恋仲になりました
17・上海に来た理由
風が吹く。上海の秋は肌寒く、いたずらをするように頬を冷やしていった。
私が一人項垂れていると──
「あのー、すみません。ちょっといいですか?」
突然、背後から話しかけられた。声が通っていて、ずいぶん流暢な日本語だ。
反射的に振り向いてみると、そこには二人の男女が立っていた。大きなカメラを構える男性と、マイクを持つ女性。話しかけてきたのは、女性の方だろう。
見慣れない二人の格好に、思わずギョッとしてしまう。
女性は私をじっと見つめ、口を開いた。
「あなたは日本の方ですか?」
若干カタコトではあるが、かなり日本語が上手い。
というか、カメラとマイクを見る限り……これって、街頭インタビューか何か?
驚きつつも、私はゆっくりと頷いた。
「はい、日本人です」
「やはりそうですね! 中国へようこそ! わたしたちは中国の報道番組、中国南方電視台の者です。今、外国から来た人たちにインタビューをしています。あなたのお話を聞かせてください」
「え……まあ、少しだけなら」
思いがけないことに、どぎまぎしてしまった。
女性から電子名刺を見せてもらうと、たしかに中国の報道番組のものだった。英語・日本語通訳スタッフ兼インタビュアーというようなことが明記されている。
大きなカメラが私の方に向けられると、ちょっと緊張してしまう。
そういえば数年前に新橋でもインタビューを受けたことがあったなぁ、と思い出す。番組の都合か何かで結局放送されずに終わったけど。
今回も軽い気持ちで受けてみた。日本国外の報道番組なら知り合いに見られることもないだろうし。
私が一人項垂れていると──
「あのー、すみません。ちょっといいですか?」
突然、背後から話しかけられた。声が通っていて、ずいぶん流暢な日本語だ。
反射的に振り向いてみると、そこには二人の男女が立っていた。大きなカメラを構える男性と、マイクを持つ女性。話しかけてきたのは、女性の方だろう。
見慣れない二人の格好に、思わずギョッとしてしまう。
女性は私をじっと見つめ、口を開いた。
「あなたは日本の方ですか?」
若干カタコトではあるが、かなり日本語が上手い。
というか、カメラとマイクを見る限り……これって、街頭インタビューか何か?
驚きつつも、私はゆっくりと頷いた。
「はい、日本人です」
「やはりそうですね! 中国へようこそ! わたしたちは中国の報道番組、中国南方電視台の者です。今、外国から来た人たちにインタビューをしています。あなたのお話を聞かせてください」
「え……まあ、少しだけなら」
思いがけないことに、どぎまぎしてしまった。
女性から電子名刺を見せてもらうと、たしかに中国の報道番組のものだった。英語・日本語通訳スタッフ兼インタビュアーというようなことが明記されている。
大きなカメラが私の方に向けられると、ちょっと緊張してしまう。
そういえば数年前に新橋でもインタビューを受けたことがあったなぁ、と思い出す。番組の都合か何かで結局放送されずに終わったけど。
今回も軽い気持ちで受けてみた。日本国外の報道番組なら知り合いに見られることもないだろうし。