五つ子家庭教師は全員イケメン執事でした
第5話 五人と過ごす日常……お風呂あがりのハプニング
朝から、あやめの生活は少しずつ変わってきていた。
学校に行く準備をしていると、キッチンから陽太が声をかける。
「はい、お嬢様。今日の弁当な!」
手渡された弁当箱を開けると、彩りの良いおかずがぎっしり。
「えっ……すごい。こんな豪華なの……」
「当たり前だろ。栄養バランス考えたんだからな!」
陽太はツンと横を向いたが、耳がほんのり赤い。
「……嬉しい」
その一言で、陽太は一瞬固まる。
「……っ、べ、別に……喜ぶなら、まあ……いいけど!」
(はぁ……可愛い。次男なのに兄っぽい……)
放課後、家に帰ると家の中が驚くほどきれいだった。
「蒼真……今日も全部掃除してくれたの?」
蒼真はモップを持ちながら、少しだけ頷いた。
「……気づかないくらいが、いい掃除」
「気づいたよ? すごく綺麗で……気持ちいい」
蒼真の動きが一瞬止まった。
「……良かった」
無口だけど、嬉しそうなのが伝わってくる。
夜、海斗がスケジュール帳を片手に声をかけてきた。
「朝比奈様、今週の予定をまとめました。無理のないよう調整済みです」
「えっ……全部やってくれたの?」
「当然です。お嬢様には安心して生活していただきたいので」
海斗の優しい視線に、あやめの心はじんわり温かくなる。
そして……夜のハプニング
あやめはコップに入れた水を持ちながら廊下を歩いていた。
その瞬間。
「……あ」
ちょうど向こう側の部屋から、
次男・陽太が出てきたところだった。
上半身、タオルでざっくり拭きながら……
鍛えられた腹筋、腕の筋肉が少し光って見えた。
「えっ……!」
あやめの足が止まる。
陽太も「うわっ」と驚いた顔をしてタオルを胸元に寄せた。
「わ、悪い! 今出ると思ってなくて……!」
「い、いやっ……私こそ!」
陽太の体温と石けんの香りがふわっと漂って、顔が一気に熱くなる。
(なにこれ……男子って、こんな……)
陽太の心臓がバクバクしているのが分かるほど近い。
「ご、ごめん……! わざとじゃ……」
「……別にいいけど」
男子の低い声が余計に胸がドキドキした。
そこへ長男・海斗が階段から降りてきた。
「……何かありましたか?」
「な、なにも!!」
二人同時に答え、海斗が呆れたように微笑んだ。
「お風呂あがりは気をつけてください。……特に陽太」
「し、仕方ないだろ!」
その夜、布団に入ったあやめはずっと考えていた。
(男の子と一緒に住むって……こんなにドキドキするんだ……)
学校に行く準備をしていると、キッチンから陽太が声をかける。
「はい、お嬢様。今日の弁当な!」
手渡された弁当箱を開けると、彩りの良いおかずがぎっしり。
「えっ……すごい。こんな豪華なの……」
「当たり前だろ。栄養バランス考えたんだからな!」
陽太はツンと横を向いたが、耳がほんのり赤い。
「……嬉しい」
その一言で、陽太は一瞬固まる。
「……っ、べ、別に……喜ぶなら、まあ……いいけど!」
(はぁ……可愛い。次男なのに兄っぽい……)
放課後、家に帰ると家の中が驚くほどきれいだった。
「蒼真……今日も全部掃除してくれたの?」
蒼真はモップを持ちながら、少しだけ頷いた。
「……気づかないくらいが、いい掃除」
「気づいたよ? すごく綺麗で……気持ちいい」
蒼真の動きが一瞬止まった。
「……良かった」
無口だけど、嬉しそうなのが伝わってくる。
夜、海斗がスケジュール帳を片手に声をかけてきた。
「朝比奈様、今週の予定をまとめました。無理のないよう調整済みです」
「えっ……全部やってくれたの?」
「当然です。お嬢様には安心して生活していただきたいので」
海斗の優しい視線に、あやめの心はじんわり温かくなる。
そして……夜のハプニング
あやめはコップに入れた水を持ちながら廊下を歩いていた。
その瞬間。
「……あ」
ちょうど向こう側の部屋から、
次男・陽太が出てきたところだった。
上半身、タオルでざっくり拭きながら……
鍛えられた腹筋、腕の筋肉が少し光って見えた。
「えっ……!」
あやめの足が止まる。
陽太も「うわっ」と驚いた顔をしてタオルを胸元に寄せた。
「わ、悪い! 今出ると思ってなくて……!」
「い、いやっ……私こそ!」
陽太の体温と石けんの香りがふわっと漂って、顔が一気に熱くなる。
(なにこれ……男子って、こんな……)
陽太の心臓がバクバクしているのが分かるほど近い。
「ご、ごめん……! わざとじゃ……」
「……別にいいけど」
男子の低い声が余計に胸がドキドキした。
そこへ長男・海斗が階段から降りてきた。
「……何かありましたか?」
「な、なにも!!」
二人同時に答え、海斗が呆れたように微笑んだ。
「お風呂あがりは気をつけてください。……特に陽太」
「し、仕方ないだろ!」
その夜、布団に入ったあやめはずっと考えていた。
(男の子と一緒に住むって……こんなにドキドキするんだ……)