秘密な恋愛
「ねぇ、彼女ってさ。どんな子?」

ハルは花菜に視線も向けないまま、
「今関係ねぇだろ」
と呟く。
「ふぅん。一般人?」
花菜の探るような目。
その瞬間、ハルの指先がぴくりと動く。
でも、顔には出さず

「…だから何だよ」
「そんな一般の子がさ。ハルくんと付き合うなんて大丈夫なの?」
花菜はわざと、首を傾げて
微かに微笑む。

「お前に心配される事じゃねぇよ」

「ひどいなぁ。心配してるのに」

ハルは“はぁ”
とため息を付き
「はっきり言わなきゃわかんねぇ?誰かとは違うから。」

その言葉に、花菜は少し笑っていた表情が
ピクリとするも
また笑顔に戻し

「…じゃあさ。世間は、どう思うかな?」
その一言で、ハルの中で
(またか。··なんか企んでんだろうな)
とふと思う。

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