秘密な恋愛
「それに··」
ほんの一拍、間を置いて

「今、俺には守りたい大切な人がいます」
その言葉にさらにザワつく記者たち。

「花菜さんではなく、違う方がいらっしゃると?」

記者の言葉に
先程までの真面目な表情ではなく
優しい表情になるハル。

「はい。その人は一般の人です。芸能界とは関係ない。だから、名前も顔も出さないし、これ以上詮索しないでください」

強く、でも押しつけじゃない言い方で。

「俺が選んだ人です。守るのも、責任取るのも、全部俺がやる」

そして最後に、少しだけ柔らかく。
「これ以上、その人を傷つけるようなことがあれば、俺は黙ってません」

柔らかい言い方なのに
ハルの目は真剣だった。

その言葉で、会場は完全に静まり返った。
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