秘密な恋愛
「っ···」
一気に熱くなる頬。


周りのざわざわとした
華やかなイルミネーションの中。
片腕で抱きしめられ

唇に残る柔らかな感触と、
微かに残る佑陽の香水の香りが現実だと教えてくれていた。



芽依の表情に佑陽は
ふっと口元を緩め

「芽依?」

とどこか意地悪な笑みをみせる。


「みんないるのに···」
恥ずかしそうに
小さな声でつぶやく。

「俺らの事なんて、誰もみてねぇよ。見てても関係ねぇし」


ドキドキと
うるさい鼓動。
芽依はそれを誤魔化すように
ライトへと話しを逸らす。

「もう···。ほらっ··ライトどれだかわからなくなっちゃった!」

「あ、それ嘘」

さらっと
“嘘だ”
とつぶやく佑陽。

「えっ?!」

「芽依が俺に嘘ついた仕返しな?」


​「意地悪···。私、本当に必死に探してたのに」

佑陽の隣で
少しだけ拗ねる芽依。


そんな芽依の様子がたまらなく
愛おしいというように、
佑陽は楽しげに
「ははっ」
と声を立てて笑っている。



でも。
自分のついた“嘘”を
怒って責めるんじゃなくて、
なんでもなかったのように
変えてくれた。


​それが、佑陽の優しさなんだって分かり拗ねていたはずの芽依の胸の奥が、またじんわりと温かくなっていく。



「なんか軽く食べて帰るか?」
「うん!」

そして少しだけイルミネーションを見て回ったあと、
軽く夕飯を済ませた。


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