秘密な恋愛
​「今日、芽依来るかもって思って用意しといた。寒がりだしな、芽依」

​(あ···)

​その瞬間、芽依の胸の奥がぎゅーっと締め付けられた。

自分が

“記憶のない私は迷惑なんじゃないか”

と勝手に思い込んで、拒絶してしまったこと。

佑陽は、ただ芽依が喜んでくれる顔だけを想像して、こんなにたくさんの準備をしてくれていた。

​自分のしたことへの後悔と、佑陽の溢れるほどの大きな愛を感じて、視界がまたじわじわと潤んでいく。


​「何泣きそうになってんだよ?」

「だって···っ。ありがと···」

「···わかったから。頼むから泣くなよ」

​佑陽は少し困ったように笑うと、
芽依の隣に座り
そのまま芽依の膝の上に
ぽすっと頭を預けてきた。
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