秘密な恋愛
ガラッ
横のドアが勢いよく開くとともに
「芽依っ?!」
ずっとずっと聞きたかった、
自分を呼ぶ愛おしい声。
「佑···」
まさか佑陽が来てくれるとは思わなかったのか、芽依はぽかんと固まってしまう。
けれど次の瞬間、視界が涙で熱く滲んでいった。
「··良かった。ここにいたんだな」
心底安心したような、どこか愛おしそうな声。
佑陽はその場にしゃがみ込み、小さくなっていた芽依の体を勢いよく抱きしめた。
芽依の身体は
使われていない校舎の冷たい空気で
冷えていた。
(冷て···)
「··風邪引くぞ」
そう言い、佑陽は自分の着ていたブレザーを
芽依の背中に掛けた。
「どうして···?」
「えっ?」
ポロポロと溢れ出す涙。
勝手に逃げ出して迷惑をかけたのだから、
きっと怒られるのだろうと身構えていた。
けれど聞こえてきたのは、怒声ではなく自分を
心配する優しい言葉だった。
「怒らないの?」
「···芽依がそうしてほしいなら、いくらでも怒るけど」
呆れつつも愛おしそうに、
佑陽は芽依の背中を擦りながら
優しくなだめる。
「ごめん···なさいっ」
その一言には、あの時言ってしまった言葉と。
佑陽に
迷惑をかけてしまったこと。
朝に冷たい言葉を投げかけて逃げてしまったこと。抱え込んでいた全ての感情と後悔が詰まっていた。
「···うん。俺も朝、冷たい態度取った。芽依が謝ろうとしてくれてたの、分かってたのに。··ごめんな」
佑陽の言葉に、
静かに頷く芽依。
冷え切っていた芽依の心と体が、佑陽の抱きしめてくれる体温で温められていく。
この時間が、
芽依にとってはたまらなく心地よかった。
横のドアが勢いよく開くとともに
「芽依っ?!」
ずっとずっと聞きたかった、
自分を呼ぶ愛おしい声。
「佑···」
まさか佑陽が来てくれるとは思わなかったのか、芽依はぽかんと固まってしまう。
けれど次の瞬間、視界が涙で熱く滲んでいった。
「··良かった。ここにいたんだな」
心底安心したような、どこか愛おしそうな声。
佑陽はその場にしゃがみ込み、小さくなっていた芽依の体を勢いよく抱きしめた。
芽依の身体は
使われていない校舎の冷たい空気で
冷えていた。
(冷て···)
「··風邪引くぞ」
そう言い、佑陽は自分の着ていたブレザーを
芽依の背中に掛けた。
「どうして···?」
「えっ?」
ポロポロと溢れ出す涙。
勝手に逃げ出して迷惑をかけたのだから、
きっと怒られるのだろうと身構えていた。
けれど聞こえてきたのは、怒声ではなく自分を
心配する優しい言葉だった。
「怒らないの?」
「···芽依がそうしてほしいなら、いくらでも怒るけど」
呆れつつも愛おしそうに、
佑陽は芽依の背中を擦りながら
優しくなだめる。
「ごめん···なさいっ」
その一言には、あの時言ってしまった言葉と。
佑陽に
迷惑をかけてしまったこと。
朝に冷たい言葉を投げかけて逃げてしまったこと。抱え込んでいた全ての感情と後悔が詰まっていた。
「···うん。俺も朝、冷たい態度取った。芽依が謝ろうとしてくれてたの、分かってたのに。··ごめんな」
佑陽の言葉に、
静かに頷く芽依。
冷え切っていた芽依の心と体が、佑陽の抱きしめてくれる体温で温められていく。
この時間が、
芽依にとってはたまらなく心地よかった。