秘密な恋愛
​しばらくし芽依も落ち着き、
芽依の隣に佑陽は座る。


「俺さ。あの時『過去の私はいなかったみたい』って言われて、すげぇ悔しかったんだ」

​そう話す佑陽の表情は、
どこか切なげで哀しそうだった。


​(佑陽くん···)

​「俺がこれまで芽依にしてきたことや、芽依を想う気持ち全部が否定されたような気がしてさ。だから芽依に、あんな意地悪な態度取った」


​繋がれた手に、少しだけ力がこもる。


「···佑陽くん」

​芽依の指先が、少しだけ震えていた。

​「あの時思ったこと、ちゃんと話して?」

​「芽依?」

​「佑陽くんが感じた本当の感情、私に話して」

​ドクッと、佑陽の胸の奥で鼓動が跳ねる。

​「···話しただろ、今」

​「本当に思ったことだよ?」

​まっすぐな真剣な眼差しで、
佑陽を見つめる芽依。

佑陽は少し間を置くと、諦めたように深く息を吐き出した。
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