運命の恋は、スマホの外にありました
運命の恋は、スマホの外にありました
土曜の夕方五時十分。帰宅する人達とこれから遊ぶ人達とでごった返す駅の改札前で、私・豆田華恋は怒りに震える声で呟いた。
「嘘でしょ? ホント、あり得ないんだけど」
今日はマッチングアプリで知り合った男性との初デート、のはずだった。
手にしたスマホ画面には、待ち合わせ相手からのメッセージが表示されている。
『ごめん!! あと二十分遅れそう!!』
集合時刻は五時。既に相手は十分遅刻している。そこから更に二十分遅れるということは、合計三十分の遅刻だ。
「はぁぁぁぁ」
私の口から盛大なため息が漏れた。デートが始まる前なのに、もう疲れている。
何でそんなに遅れるのよ。大体、男なら、出掛けるのに大した準備もないじゃない。
私なんてねぇ、この日のために服を新調したし、ダークブラウンのセミロングヘアはアイロンで緩く巻いてきたし、シートマスクでお肌を整えてから念入りにメイクしたのよ。
「そこのカフェで待とうかな? でも、二十分なら、入ってもすぐ出ることになるよね。ドリンク代の六百円が勿体ないなぁ。でも、このまま立っているのもダルいなぁ……」
一人なのにボヤキが止まらない。
とはいえ、約束を断って帰るのも惜しい。
何せ今回の相手はエリートビジネスマン。顔良し・年収良し・性格……だって、この遅刻さえなければ高評価だったのだ。
――きっと仕事が忙しいから、疲れて夕方まで寝ちゃってたとかよね。うん、待っててあげよう。
心に余裕があるオトナの女性を装いながら、私はひとまず座る場所を探そうと駅を出た。
「嘘でしょ? ホント、あり得ないんだけど」
今日はマッチングアプリで知り合った男性との初デート、のはずだった。
手にしたスマホ画面には、待ち合わせ相手からのメッセージが表示されている。
『ごめん!! あと二十分遅れそう!!』
集合時刻は五時。既に相手は十分遅刻している。そこから更に二十分遅れるということは、合計三十分の遅刻だ。
「はぁぁぁぁ」
私の口から盛大なため息が漏れた。デートが始まる前なのに、もう疲れている。
何でそんなに遅れるのよ。大体、男なら、出掛けるのに大した準備もないじゃない。
私なんてねぇ、この日のために服を新調したし、ダークブラウンのセミロングヘアはアイロンで緩く巻いてきたし、シートマスクでお肌を整えてから念入りにメイクしたのよ。
「そこのカフェで待とうかな? でも、二十分なら、入ってもすぐ出ることになるよね。ドリンク代の六百円が勿体ないなぁ。でも、このまま立っているのもダルいなぁ……」
一人なのにボヤキが止まらない。
とはいえ、約束を断って帰るのも惜しい。
何せ今回の相手はエリートビジネスマン。顔良し・年収良し・性格……だって、この遅刻さえなければ高評価だったのだ。
――きっと仕事が忙しいから、疲れて夕方まで寝ちゃってたとかよね。うん、待っててあげよう。
心に余裕があるオトナの女性を装いながら、私はひとまず座る場所を探そうと駅を出た。
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