運命の恋は、スマホの外にありました
いつの間にか、ベンチの傍に一人の男性が立っていて、こちらを見つめている。ぼんやりしていて、全然気付かなかった。
「あっ、すみません」
何に対してか分からない謝罪をしてから、改めて男性を見る。
私より少し年上だろうか。土曜なのにスーツ姿のその人はスラッと背が高く、クセのない整った顔立ちでなかなかのイケメンだ。
面白そうに私を見る瞳に怪しげなところはないけれど、人けのない場所で男性と二人きりだなんて危険かもしれない。
警戒した私の目に、不意にパステルグリーンがチラついた。
「あれっ?」
思わず声が出てしまったのは、男性がさっき私が買ったのと同じ、メロンクリームソーダのペットボトルを手にしていたからだ。
自家焙煎のスペシャリティコーヒーが似合いそうなシゴデキ感漂う男性と、メロンクリームソーダの組み合わせ。正直、ミスマッチだ。
男性は私の視線に気付くと、爽やかに笑った。
「美味いんだよ、これ。俺、こういうジャンクな飲み物好きなんだよね。おっ、君とお揃いじゃないか」
私の傍らにあるペットボトルを指差して、嬉しそうな顔をする。
その柔らかな微笑みに、私の警戒心は引っ込んでしまった。
男性はベンチの端に座ると、プシュッと小気味良い音を立てて、ペットボトルの蓋を開けた。
「怖がらせたのなら、ごめんね。このベンチ、俺の指定席なんだ。人がいなくて落ち着けるから、仕事の休憩中によく来ててさ」
「あ、いえ。お構いなく……」
私の言葉に頷いてみせてから、男性はペットボトルに口を付けた。
グビグビと勢い良く飲んでから、「プハーッ」と美味しそうに息を吐く。まるで、仕事終わりに飲むビールみたいな反応だ。
「そんなに面白い? 俺がメロンクリームソーダを飲む光景」
何気なく投げられた視線と言葉に、つい、男性をまじまじと見つめてしまっていたことに気付く。
「あっ、すみません」
何に対してか分からない謝罪をしてから、改めて男性を見る。
私より少し年上だろうか。土曜なのにスーツ姿のその人はスラッと背が高く、クセのない整った顔立ちでなかなかのイケメンだ。
面白そうに私を見る瞳に怪しげなところはないけれど、人けのない場所で男性と二人きりだなんて危険かもしれない。
警戒した私の目に、不意にパステルグリーンがチラついた。
「あれっ?」
思わず声が出てしまったのは、男性がさっき私が買ったのと同じ、メロンクリームソーダのペットボトルを手にしていたからだ。
自家焙煎のスペシャリティコーヒーが似合いそうなシゴデキ感漂う男性と、メロンクリームソーダの組み合わせ。正直、ミスマッチだ。
男性は私の視線に気付くと、爽やかに笑った。
「美味いんだよ、これ。俺、こういうジャンクな飲み物好きなんだよね。おっ、君とお揃いじゃないか」
私の傍らにあるペットボトルを指差して、嬉しそうな顔をする。
その柔らかな微笑みに、私の警戒心は引っ込んでしまった。
男性はベンチの端に座ると、プシュッと小気味良い音を立てて、ペットボトルの蓋を開けた。
「怖がらせたのなら、ごめんね。このベンチ、俺の指定席なんだ。人がいなくて落ち着けるから、仕事の休憩中によく来ててさ」
「あ、いえ。お構いなく……」
私の言葉に頷いてみせてから、男性はペットボトルに口を付けた。
グビグビと勢い良く飲んでから、「プハーッ」と美味しそうに息を吐く。まるで、仕事終わりに飲むビールみたいな反応だ。
「そんなに面白い? 俺がメロンクリームソーダを飲む光景」
何気なく投げられた視線と言葉に、つい、男性をまじまじと見つめてしまっていたことに気付く。