政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
そして私は大人数の侍女たちによってウエディングドレスや、アクセサリー、ヘアセットなどをしてもらいました。

ドレスはふんわりボリュームのあるプリンセスラインのドレス。
たくさんのキラキラしたダイヤモンドがあしらわれています。
イヤリングやネックレスはテオの瞳に合わせてサファイア色のものを。
私の銀色の髪は可愛くアレンジされて留め具には私の瞳の色、金色のもので飾られています。
トレーンは大聖堂に似合うように長いものを。
お化粧もいつもより華やかに艶やかにしてもらいました。

そして最後に…。



「テオドール様!エイルリス様の準備が整いました!」

ルナがそう合図すると部屋がコンコンとノックされ、新郎姿のテオが現れました。

彼は全身白色に統一された今までに見た事のない豪華な姿をしていました。
所々にあしらわれている宝石は私の瞳に合わせてくれたのか金色に統一されております。
髪の毛もいつもは下ろしているヘアスタイルをかきあげたスタイルでいつもと違う彼の姿に少しドキドキしたものです。


「エイル…とても綺麗だ。なんて言ったらいいのか…言葉が出ないな」

「ふふ。綺麗だと言ってもらえてそれだけで十分過ぎますわ」


やはり面と向かって言われると恥ずかしいものですね。
ルナ含め侍女たちも私たちのやり取りを見てヒソヒソキャーキャーと話しております。


「このままの姿でも十分に綺麗だけど、これを受け取ってもらえないかな。少し屈んで」


テオの言われた通りにすると頭に何か乗っている感覚がありました。


「鏡で見てみて」


すっと侍女が全身鏡を持ってくると、頭にはなんとも豪華なティアラが乗っていました。
宝石をふんだんに使っていて豪華だけれど、どこか品もあるティアラでした。


「これは…私がいただいてもよろしいの?」

「もちろん。そのために用意したんだ。ただ僕の亡くなった母の形見で新品とはいかないけどね」

「亡くなったお母上…」


そういえばずっとテオのお母上をお見かけしていなかったから、どうしたのかと思っていたのだけれど亡くなっていたとは…。


「そんな悲しい顔をしないで。もう僕が子どもの頃に亡くなったからね。だからこのティアラは将来結婚する相手に渡したいと思っていたんだ」

「それを私にくださるというのは光栄だわ。今度お墓にご挨拶しに行かないと」

「それは嬉しいな。一緒に行こう」


そう言ったテオに私はうんと頷きました。


さて、いよいよ結婚式です。
私はテオの手をとって一緒に大聖堂へと向かいました。
今日は幸せで多幸感溢れる日ですけれど、アルドリックから私の両親、お兄様お姉様方もいらっしゃいます。
そしてカシアンの愛人…。

やることは多積みなのです。

ふふ、楽しみですわ。
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