政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
披露宴の後、ドレスを着替え、化粧も落とし、湯浴みも終えました。
後は寝るだけ…ですけれどテオとの去り際が気になって仕方がありません。

すると程なくしてテオも寝室へ現れました。


「テオ…!先程の話だけれど…」

「僕が皇太子になる話だろう?悪いけどそれは考えられない。僕は幼い頃から兄上の補佐になれるように育てられてきたからね。…君は愛だけじゃ満足できないのかい?」

「そういう訳では…」



何事も上手くいくとは思っていません。
今の状態でテオの信頼を得られるだけで普通は十分なのに、私はもっと上を目指したいのです。

でも今のテオは説得しようがありませんね。
こうなったら私から日々動くしかありません。
皇子妃として明日からテオの公務も引き受けられますから。
気持ちを変えてみせますわ。



「ごめん。今の僕にできるのは君との仲を深めることしかできない」



「あ…」



そうでした。
今日は初夜…。
ずっとこのベッドで一緒に寝ていましたけれど、今日は特別な日。
私はいつの間にか組み敷きられていました。



「エイル…いいよね…?」

「はい…私のすべてを貴方に捧げます…」


こうして私たちは夫婦としての第一歩を務めたのでした────
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