月色の部屋で、第三夜伽は皇子の愛を待つ


「今は残酷な未来を想像しにくいだけで、なにかあるだけで、処刑されてしまうのです。自分のつきたい職業についたり、愛する男性と結婚し、子をもうけたり。このままでは、やっぱり自由を勝ち取りたかったと、死の間際に後悔するはずです」


「……」


 桐杏に反対の意見を言われたことで、瑚乃の口の両脇は下がり、明らかに機嫌が悪くなる。これ以上は取り合ってくれなさそうだったので、桐杏も彼女に話すのをやめた。
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