月色の部屋で、第三夜伽は皇子の愛を待つ
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寧丸が桐杏の家を次に訪ねたのは、それから三日後の夜だった。
「ああ、桐杏。私はどれほどそなたに会いたかったことか」
桐杏は彼と会ってすぐに、他の夜伽者についての話を聞かされる。
「第二夜伽の女性は、桐杏の言うように、私にその気がないと知ると、ほっとしていたよ」
「よかった」
寧丸が第一夜伽から順番に話さなかったかのをふしぎに思うも、ひとまずほっとした。
「ただ、女性の親はよろこんで彼女を役人に差し出したそうだ。第二夜伽の女性は七人きょうだいの長女で、生活苦にあえいでいたと。夜伽者はその一家に幸福をもたらすすばらしい制度だと、親から教えられてきたそうだ」
「フルハ島まで私を迎えに来た役人さんのひとりが言っていました。世の中には、自分の娘が夜伽者になることを望む親もいると」
桐杏はいかに自分が親から大事に育てられてきたのかを知る。