月色の部屋で、第三夜伽は皇子の愛を待つ
「私は夜伽者に選ばれた女性はだれしもそのことを不運に感じていると思っていました。しかし、そうとは限らないのですね」
「私が呼びさえしなければ泡沫女子に会うこともない。しかし、私が一向に夜伽者を必要としないとなれば、全員殺されてしまうだろう。それを回避するとなると、桐杏には夜伽が目的で私に呼ばれたと偽装してもらう必要がある」
「私は一時的に服を脱ぐことになっても大丈夫です。それを屈辱だとは思いません」
「私も頭では理解しているのだ。私が女性たちを定期的に呼ぶ方が全員の命を救えると。しかし、辱しめられた女性の姿を見るのは辛い」
寧丸は両目をぎゅっと瞑った。桐杏と初めて会った時、彼女が生まれたままの姿であったことが心の傷となっているようだ。