月色の部屋で、第三夜伽は皇子の愛を待つ


「女、その目でしかと見ろ! 私に逆らった人間がどうなるのかを!」


 畏怖羅が桐杏に向かって言う。


「桐杏、お前だけでも逃げるんだ!」


 阿村が大声で言った。


「そうだ! 俺たちに構わず、全速力で走れ!」


 訓出も大声を上げる。島民たちは最後の最後まで、桐杏に向かって逃げるよう促す。


「お父さん! 訓出! 判大狗さん! 島のみんな!」


 桐杏は大声で叫ぶ。
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