月色の部屋で、第三夜伽は皇子の愛を待つ
第五話 兄弟姉妹との再会
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そこで桐杏は目を開ける。今は朝のようで、敷き布団の上にいた。今までの出来事は、すべて夢だったようだ。現実でなくてよかったものの、夢でも見たくない内容に、桐杏の目から大粒の涙が出る。
「チュン、チュン」
先に起きていたピケになだめてもらっているうちに、涙も止まった。その後、開き戸を叩かれる。
「桐杏、おはよう。今日は散歩のついでにここへ来ることができた――」
やって来たのは寧丸だった。笑顔で花を持っている。
「寧丸さま!」
桐杏は彼の来訪をよろこぶ間もなく、泣きつく。居間に場所を移し、寧丸に見た夢の内容を話した。