本物の選択
深く大きな呼吸と共に俺は言い放った。

「みんな自分の夢があるんだから、引止めはしないよ。」

「悪かったな佐伯。取り乱したりして・・・・・。」
「おめでとう!幸せになれよ!」

いささか、途切れ途切れではあったが、
俺は高田とまた1からやり直す決心をしていた。

高田の涙が俺を一気に何歳も大人にしてくれた気がした。

高田がいてくれなかったら俺は傷害事件でも犯していたかもしれない・・・・・・

それくらい我を忘れて怒っていたから・・・・・・・・・・・・・

二人を見送った後、高田と二人で少しブラブラと散歩をしながら話をした。
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