本物の選択
メンバー全員が言葉を失っていた。

なんとなく俺が切り出した・・・・・

「なんか、みんなバラバラになっていってしまうんだな・・・・・・・・」

俺は無関心のように佇んでいるベースの高田のほうをチラッと見た。

高田は寡黙な男であまり自分の意見を言うタイプではなかったが、
あまりにも無関心な高田にまで腹が立っていたから・・・・・・・・・
俺は明らかに普段と違っていた。
我を忘れて誰にでも牙をむきそうな危うさがあった。
自分でも分からないくらい・・・・・・・・・・・・・







しかし、高田の様子を見て頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けて我に返れた。


涙が薄っすらと浮かんでいるようだった。
それを感じ取られまいと俺たちから違うほうを向いていたのかもしれない。





無関心ではなかった・・・・・・・・・・・・





俺の気持ちに決心がついた瞬間だった。
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