クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
「………ごちそうさま!」
咲菜が手を合わせ、食器を片付けようとする。

しかし、その手を掴んだ秋鷹。
「え?秋くん?」

「片付けは後から俺がするから」
そう言って、咲菜をそのまま押し倒した。

「え?え?」

「キス。
しよ?」
咲菜の返事を待たず、口唇を奪うように重ねた。


クールな秋鷹。
常にポーカーフェイスで、冷静。
感情がないかのように、動揺もしない。

しかし咲菜に対しては特別で、微笑みかけることが多く、心が動く。
そして………

“重度のキス魔”

秋鷹の愛情表現は“キス”

好きな気持ちを表すのは“キス”
嫉妬心をぶつけるのも“キス”

秋鷹の愛してやまない咲菜。
その咲菜が、青神のリョウのファンなだけでも嫉妬するのに、隼世と同じなことも腹が立つ。

咲菜を想う気持ちと嫉妬心をぶつけるように、秋鷹は咲菜の口唇を貪っていた。

「………んん…っ…あ、きく…」

「んん…咲菜、顔、逸らさないで…」

「んふぅ…」

(ヤバい…可愛すぎ!!)


しばらくして…………漸く秋鷹が落ち着き、一緒に片付けをしている二人。

「咲菜」

「………」

「ごめんってば」

「………」

「咲ー菜」

「………」
また、咲菜が不機嫌になっていた。

「咲菜も知ってるだろ?
俺がキスしだすと止まらなくなること」

「………でも…しすぎだよ…
今朝だって…」

「ごめん。
何でも言うこと聞くから、許して?」

「………」

「咲菜、ね?」

「………何でも?」

「うん」

「じゃあ…バイク!」

「………今から?」

「うん!」

「………」

「ドライブしよ?」

「咲菜が俺の選んだ服着るなら良いよ」

「コーディネートしてくれるの?」

「あ、うん、まぁ」

「わかった!」

片付けを終え、クローゼットの前で秋鷹が選んだ服に着替える咲菜。

「あと、寒いからこれ着てね」
秋鷹のブルゾンを渡され、それも着せられた。

「フフ…秋くんの匂いがする!」

嬉しそうに笑う咲菜に秋鷹も微笑み、ポンポンと頭を撫でた。


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