クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
「――――これは?」

「わぁ…可愛い〜!
でも、私に似合うかな?」

「良いと思うよ」

「じゃあ…買おうかな?」

「ん」
秋鷹がレジに持っていくのをついて行く、咲菜。

「ほんとに良いの?」

「うん」

「ありがとう!」

購入し、店を出る。

「………ねぇ、秋くん」
ランチに向かいながら、隣の秋鷹を見上げる咲菜。

「ん?」

「やっぱ、秋くんにもなんか買ってあげたい!」

「俺は良いって」

「何でも良いから!」

「でもグッズ買うから、お金余裕ないんでしょ?」

「それとこれとは、別!」

「………考えとく」
困ったように言う秋鷹。

そして鍋焼きうどんを食べるために、店に入った。
満席なので、端の方に立って待つことにした二人。

ボーッと店内を見つめる秋鷹と、そんな秋鷹に見惚れる咲菜。
「秋くん、写真撮ってい?」

「は?」

「秋くん、横顔カッコいいから!」

「写真撮りたいなら、一緒に撮ろうよ」

「わかったぁ!」

咲菜がスマホを操作し、構えた。
「撮るよ〜
3、2ー1!
…………フフ…良い感じ!」

「うん」

「はぁ…秋くん、カッコ良すぎ…//////」
画面を見て、うっとりとしている咲菜。

「咲菜は可愛いよ」

「……//////」

「ん?何?」

「ありがと//////」

照れたように顔を赤くしていると、秋鷹が頭を撫でてきた。
見上げると優しく微笑んでいて、咲菜は秋鷹に見惚れていた。
(やっぱ、秋くんカッコいい//////)

その後、名前が呼ばれて席に座った二人。
鍋焼きうどんを食べ、イベント会場に向かった。

やっと中に入れて、うっとりとしながら展示品などを見て回る咲菜。
特に、大ファンであるリョウの衣装や写真、流れている動画などは立ち止まり見入っていた。

「………」

秋鷹はそんな咲菜を見ながら、リョウに嫉妬していた。


咲菜は俺の彼女なのに。
俺を見てる目と同じ目で見るなよ。

てか、リョウのどこが良いんだよ。

『笑顔が素敵だし、優しそうだし、声も穏やかで癒されるんだよね〜』

いやいや、優し“そう”なだけで、本当に優しいかどうかなんてわからないじゃん。
穏やかって言ったって、メディアの前だけかもしれないじゃん。


秋鷹は、咲菜の視線を奪いたくて「咲菜、後ろ詰まってるから早く行かないと」と言って、咲菜の手を引っ張った。


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